2018年5月19日土曜日

「道具について」

先日、ウチの野球部の備品が届いた。新入生のユニフォームなど。メッシュになったり、軽い素材なったり、昔とは様子がずいぶん変わった。
ウチは割と早めに備品を注文する。残念ながら、すぐにやめてしまう子には不経済な話になる。これはやむを得ない。前任では、注文は5月を越してからだった。何かと「強いる」指導をしていたので、やめてしまう子はもっと多かった。あと、経済的なこともあって、自分で続けていけるという自覚が芽生えてきた頃に注文していた。
ウチではカバンも作ってもらっている。正直なところ、僕はいらないと思っている。でも、生徒からの要望もあり、続けている。途中入部の子たちには「エナメルバッグみたいなものがあるならそれでいいよ」と話している。グランドコートもない。必要がない。好きなものを使えばいい。ずっと体操服の子もいれば、家で買ってもらって来ている子もいる。さまざま。
ヨソのチームを見ると、すてきなグッズを揃えているところがある。やっぱりいいな、と思う。でも、そんなものはふりかけみたいなもので、なくてもなんとかなるし、そんなもの本質ではない。グラブも「お父さんが使っていました」というようなオールドミズノ(大きな「M」エンブレム)でもいい。
そんなことより、毎日手入れしたり、丁寧に扱ったりするほうが大切。手入れが行き届いている子のグラブやスパイクはすぐわかる。そういう子ほど、高校で続けてやっている。それがやれない子はきっと高校やその先で苦労する。投げる、打つ、走るができて重用されても。
大切なのは「モノ」ではなくて、それを使うにいたる「マインド」。わかっていながら徹底できていない自分の指導に反省する。

2018年5月12日土曜日

「13人のチームから」

昨日、3年生が修学旅行から帰ってきた。それまで1年生13人でやりくり。2ヶ月前まで小学生だった生徒たちが自分たちで練習をする。もちろん、会議や取り組みで僕もペアの先生も抜ける。メニューを与え、自分たちでやる。1年生特有の真面目さとアナーキーとが混在したチームでなんとか4日間。野球ノートにも具体的にいろいろと気づきがあった。
そして、今日3年生が合流。自由参加だった3年生が3人来た。昨日まで凛としていた1年生の様子が変わった。3年生に依拠するというか、自分たちの良さを出さずに漫然とした空気を許容していたように見えた。それを練習終わりのミーティングで指摘した。同時に、3年生が醸していた緩みも。これじゃいけないよな。みんな「あ、やっぱりな」という顔をしていた。
3年生には「わかってくれよな」という甘え、1年生には「中学校の野球をちゃんとわかってほしい」という気負い。顧問にも責任がある。総体として関わるのではなく個の集合がチームであるということを改めて考える練習だった。
やさしい先輩になれ。3年生にはずっとそう言っている。いちいち「やさしい」の定義づけはしない。そこは3年生にも成長してほしい。カウントすると夏まで100日ないらしい。でもウチなりの成長と課題とが、100日分ある。たぶんそういう毎日を過ぎて夏が来るのだと思う。

高校版 修学旅行に行ってきた

二泊三日の修学旅行を終えた。よかった。誰も損をしない行事になった。 ちょっと昔、修学旅行委員長に推した生徒がいた。引っ込み思案、でも、力がある。彼はやりたそうだったので、僕が推した。八面六臂、気配りや決断力があった。その彼をレクレーション大会のあと、みんなでサプライズで感謝の言葉...