2016年2月27日土曜日

テスト明け初戦

今日は住之江区まで遠征。寒い朝でした。今日はテスト期間が明けての初戦。今回は練習チェック表を課してこともあって、昨日の練習もいつもに比べたら軽快でした。月曜日の清掃活動から始めた子もいて、野球部の活動とほんのりと接点を持たせたことで意識が途切れずにいられたように思います。
今日は2試合とも接戦。一つ目はエラーが、二つ目は油断がゲームを決めました。連敗。今日話したのは「自分のイメージとの差を自覚してプレーすること」。スイングしに行っているのにバットが出てこない、ボールが抜ける、一歩目が出ない。こういうのを「調子が悪い」とか「なまっている」とか言わずに、それなりにアジャストしていくことを考えさせました。この課題に関してはどの子も向き合えたように思います。
我慢。前任校はとにかくよく我慢できる子たちが特徴でした。今の学校と様子も違うし、そうなると話す言葉や接し方も変える必要がある。よく話し合える子たちなのですが、すぐに感情を出してしまう子がいる。学校の日常でいろいろ強いられている分、露見してしまうのだと思います。そことの向き合い方をもう一度、仕切り直して生徒に向き合ってもらいたく、今日はゲームを終えて話しました。自分たちでゲームを終われせるな、ということです。たとえばノックをすると、落球したり、ファンブルしたりするとプレーが止まる。実はすぐに対処すればアウトにできる、ということがノックでは自覚できていません。潔すぎる。中学生くらいなら、落としたあとに正確に送球する練習をしたらいいくらいに思います。ちゃんと受けられることばかり想定すべきでない。相手に得点されると潔く流れを相手に渡してしまう。ここが今の課題です。
まだ打つ方は課題山積みですが、守る方はちょっとイメージができてきました。これからまた練習して、僕がつけない時間をどうセルフマネジメントでやっていくか、生徒といっしょに考えていこうと思います。惜しい。もうちょっとで勝てた。この差は実は大きい。壁を破るのは一度の大きな成功体験。できるまでしんどいけど、僕にすれば楽しい時間です。

2016年2月17日水曜日

テスト期間 練習チェック表

本当は好きじゃないのですが、テスト期間中にちょっとでも野球に触れてほしくてこんなものを作りました。
テスト期間は勉強に打ち込んでほしいのと、ちょっと野球と距離を置いて気持ちをデトックスしてほしいと僕は考えています。
練習メニューは自分で考える。それで、それに評価をする。ここで生徒たちに強調したのは「ええカッコせんでええから、できなかったらちゃんと×をつけや。できなかったのを自分で振り返って『でけへんかったわ』とそれを受け止めたらええから。逆に○ばっかりのほうが難しいのはわかってるから。素直に書いてや」ということ。
何度も言いますが、本当はこんなことしたくない。でも、野球部の子たちのことがすごく気になるので、どこまでやってくれるか見てみたいというのが本音です。練習メニューは本日チェック済み。テスト期間中はノート提出をいったんストップします。月曜日(朝掃除の日)、テスト最終日に提出しなさいと言いました。毎日提出になると、緊張感はあるかもしれませんが、彼らの本当の姿が出ないかなと思いました。放置しようと思えばできる環境で、どんなふうに自分をマネジメントするのかを見てみたいと思っての試みです。
うまくいかなかってもいい。いつもはやっていないことですから。ファイルを載せてありますので、ご自由にお使いください。
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今回はご縁がないかなと思っていた学校と思わぬご縁が。先日おうかがいした高校の先生にお電話しました。「先生、ウチまたおもしろいことやってるんですよー」と話が盛り上がりました。「野球部の教科書」をお送りしたのを受けて「ちゃんとファイルして、負けたらあかんと思って頑張ってます」と。年齢なんかひと回りよりもっと上の方なのに。カッコいいなと思いました。こんな野球の指導者になりたい。この先生のところで教え子がまたお世話になります。彼のおかげでまた先生の野球を見に行ける。中学校で野球部の顧問をやっていて一番嬉しいのは続けてくれること。しかも、いいなあと思う先生にお世話になってくれる。ここまでやって、やっと顧問の仕事を全うした気がします。そこまで背負う必要はないかもしれないし、時代錯誤かもしれない。でも、まだそんな文化があるうちは自分のやり方で「先生と野球がやれて良かったです」と言ってもらえるよう頑張ります。彼も引退試合のラストの野球ノートにそう書いてくれました。いろいろあるけどいいこともある。

2016年2月11日木曜日

ゲームメイク


今日はお隣のH中学校に早朝からお邪魔しました。実はM区のM中学校との練習試合をダブルブッキングしており、非常事態だったのですが、無理をお願いして3つでやることになりました。どこもインフルエンザや指導のあれやこれやで試合ができる状態でなかったとのこと。中学野球あるあるです。ともかく、2校とベストメンバーで臨む「変則ダブル」で練習試合をしました。写真はそのH中。大阪市のど真ん中にある学校なので、見事なビルの谷間にあります。こういうオフィス街に住む子もいるということです。近くのある学校の生徒はマンション暮らしの生徒のみ。そんな環境だと「野球部」という存在が貴重になってきます。
H中は大阪市の学校が有志で参加している「WBC」(ウィンター・ベースボール・カップ)の今年の覇者。確かに強い。ムードもいいチームです。エース君が故障で様子を見ながらだったのでウチとの対戦はかないませんでした。引き分け。M中は秋のブロック大会で決勝トーナメントがけで負けたチーム。こことの対戦は雪辱を果たしました。
審判部の先生がアンパイアをしてくれたので、練習試合レベルでは流されてしまうようなプレーが俎上にあがります。今日はウチが守りのときにタッグアッププレーがありました。キャッチャーがランナーの走路を妨害したということで「オブストラクション」を宣告され、本塁上でのアウトのプレーが一転、ホームインが認められました。これは勉強になりました。僕も塁審をしたときに、H中のエース君のボークをとりました。制止不十分。こういうプレーは流さず、宣告する。審判としての視野もこうしていくことで広くなると、偉い先生に教わりました。
さて本題。このシーズンで生徒に言っていることはピッチャーについてのこと。「不調を『調子が悪い』といった雑な分析にとどめるな」ということ。調子が悪いなら悪いなりにゲームメイクをするのが先発投手の役目。これを「調子が悪いので」と中身に迫ろうとしない分析で思考停止していてはうまくなりません。技術的なレベルで何が良くなかったか、ということに必ず目を向けなさいと言っています。ヒザの開きが早い、肩が外を向いていた、踏み込み位置がいつもと違っていた、など、不調の原因を必ず考えさせるようにしています。修正のポイントをわかったうえで練習に活かすためです。ダルビッシュがいつかどこかで「エースは悪いなりに試合を作る」ということを言っていました。まさしくそれ。先発投手が適当な「感想」だけで自分の結果を捉えていてはならんわけです。
一日おいて、明後日もゲーム。夕方に子どもをつれて公園に行きました。体は疲れていたけど、これくらいしてやらないと今日は父親の仕事をしていません。その日のベストを尽くすのは何事においても同じです。

2016年2月7日日曜日

初試合(今季初戦)

今日は雹がちらつくなかの初試合でした。1勝1敗。冬の成果がちょっとだけ見えたゲームでした。今日は試合中につけている手帳の記録が役に立ちました。ランナー1・3塁のケースに課題があったので、月曜からここを克服していこうという話になりました。
今年もやはりこだわりたいのでは試合中のノイズ。雑音ではなく、目に見えないタイムロスです。ピッチャーがわざわざマウンドからおりて返球をもらう、キャッチャーがわけもなく立ってピッチャーに返す、投げるまでに時間がかかる、攻守交代のときにラストバッターのヘルメットを回収したりグラブを持っていってやらない。こういう目に見えないロスが僕はとても嫌いです。試合時間が長くなると集中が切れるのは当たり前。攻撃ならまだしも、守りで長いのは全くの害悪です。ここの認識を共有していこうと強調しました。
8時過ぎに始まって、2試合が終わったのが11時過ぎ。ゲーム間のインタバルを含めてもこういう試合運びができてくると無駄な時間に対する意識が変わってくると思います。思うに「一歩目」。次の行動に移るときの「一歩目」がいかにスッと出せるか。「グランド整備!」「はい!」と返事まではよろしい。歩いてのんびりしているようでは、行動が伴っていなければ意味がないということです。言行一致。これはもっと強調して言っていくようにします。
部の決め事も今日は効き目のあったゲームでした。うまいとか下手とかではない部分の決め事。ここを簡単にクリアしてやっと野球です。技術指導はデザートのようなもの。普段の仕込みや指導者の勉強があってこそ、そこまで生徒が行き着けるのだと思います。

2016年2月4日木曜日

「個人練習」考

僕が中学校、高校のときにあまり体験がなかった個人練習。自主練と個人練習は違います。個人練習は活動の枠内で、自分で課題を見つけて練習します。いまの学校に赴任してから取り入れるようになりました。最近は練習のラスト30分は個人練習です。これからゲームが本格的に始まっていくので、実戦での課題を解消していく練習になっていくと思います。
中学生がどこまで自分の課題と向き合っているか、というのは確かに気になるところです。ウチは週1回のクラブ会議や、毎日の野球ノートで個々の取り組走りこみはみを確認しています。会議や指導でグランドにほとんど出られないときは、この個人練習の場面から、ということがあります。
「いま、これ何の練習やってんの?」と聞いたときに、必ずきちんと答えられるように。これが個人練種のルールです。グランドが狭いので走り込は校舎で。僕が作ったグランドの隅のブルペンで投げ込み。ミニボールでスイングチェック。渡り廊下でチューブ。こんな風景です。個人練習に飽きてくるとどうしても遊びになってしまう。こういうこともよくあります。でも、しっかりやれている子もいるので、ここはピンポイントで指導。「遊ぶヤツがおるから個人練習やめや」と言いたくなるのを堪えます。適切な課題を与えるのも僕らの仕事。そういう子にはその子に応じた課題を与えます。やりたい練習ではなく、やるべき練習(やらなあかん練習)に向き合ってほしいといつも話しています。
30分1パッケージ練習もなかなかうまくいってます。これで毎日始めから終わりまでグランドにいられるといいのですが。中学校の学校現場ではここが何よりもの課題になると思います。

高校版 修学旅行に行ってきた

二泊三日の修学旅行を終えた。よかった。誰も損をしない行事になった。 ちょっと昔、修学旅行委員長に推した生徒がいた。引っ込み思案、でも、力がある。彼はやりたそうだったので、僕が推した。八面六臂、気配りや決断力があった。その彼をレクレーション大会のあと、みんなでサプライズで感謝の言葉...