2018年9月24日月曜日

「気長にやる」


3校で練習試合。昔から僕らは「変則ダブル」と呼んでいる。いつもなら1校と2試合し、そうなると2つめは普段出番が少ない生徒のゲームになる。今日は違う。交代で審判や裏方をする。これも良い勉強。
今日は同期採用のS先生の学校と、昔から縁のあるM先生の学校とゲーム。ここは大会の会場にもなる。M先生は生徒のしつけにも厳しく、来るたびになるほどなあと思うことがある。

今日は試合前に顧問同士で技術室(控室)で談話。近頃は強い学校とそうでない学校の二極化が激しくなり、しかも大会で勝てないチームの力が総じて昔より格段に落ちるなあと話していた。今日は力のバランスがちょうど良いチームの3校だったので、相応のゲーム展開になり、課題がよくわかった。
かけ算わり算を覚えたての子に因数分解なんてできるはずがないのに、こと部活動の場面では顧問の要求がそんなふうに見えることがある。生徒は正しく間違うもの。因数分解に挑戦しようにも自分の持っているものでしか挑めない。答えられない生徒に答えを急いて、しかも間違うと激しく叱責する。そんな場面をよく目にしてきた。やった練習がすぐにできるようになるなら僕らの仕事は楽なもの。気長にやる。
ウチの子たち、一生懸命に「前で打つこと」を意識している。なかなかタイミングがつかめない。始動はいいのに、動きがまだ身体に入っていない。いっしょにやるしかない。守備。ランナーを背負ってからが「僕は次にどこに投げたらいいのか」ということが
まだまだわかっていない。気長にやる。
終わって、応援に来てくださっていた保護者と談話。こういうのが部活動の良さやなあと感じる。野球の話と生活の話と。負けてもいつも来てくれる。「みんな成長してますよね」と言ってくださった。いつまでも一年生ではない。もうすぐブロックのリーグ戦が始まる。勝ち負けがつくからもちろん必死でやるけど、そんなことだけに頓着せずに気長にやる。みんな楽しそうで苦しそうで、それぞれが持ち帰るものがあった様子。それでいい。
【結果】
H30.9.8(土)✗梅南 (杉本欠席)
◯ 15−1
H30.9.24(月)✗加美、鯰江
● 2−3(加美)
● 0−3(鯰江)
80分ゲームを3試合。3つとも審判でした。1つ目主審、2つ目と3つ目は塁審(でも二審制です)。
これにて連休終わり。文化祭ウィークですが、またみんなとがんばります。

2018年9月17日月曜日

「グランドでの指導者の声」


今日、僕は大阪市の秋季総体の審判で詰めていた。帰ってからある人からLINE。どうやらどこかの野球部の試合で、グランドで罵声を聞いたということらしい。その人はまた聞きなので真偽のほどは不確かだが「中学校ってまだそんなんなのか?」という趣旨の内容だった。
僕が思っていることを返信して、それからしばらく世間話をしてそのやりとりは終わった。違う仕事をしている人からしたら「相手は子どもやで」という感覚かもしれない。僕らがいつもやっていることは、子どもを変に子ども扱いしてもちろん成立するものではない。でもね、という話。

罵声の趣旨はわからないけど、いまその子はどんな気持ちで明日の活動をむかえるのだろう。きっとほとんど覚えていないだろう。だからこちらとしても気づかないのだ。子どもの失敗はだいたい「ごめんなさい」で済む。済まないならそれこそ大人の出番だろう。
厳しさはしつこさ。罵声は指導者のカタルシス。もう一度、立ち止まって僕らがやっていることを考えないといけない。他の立場からはそういうふうに見えているのです。

2018年9月15日土曜日

「負け審判の一日」

今日はやっと3回戦。ウチが負けた学校の試合を審判する「負け審判」の義務審判で桜川へ。雨で順延が続いていたが、総務の先生がひと安心できる一日だった。
一方で、今日は運営がバタバタ。これだけ順延してくると運営にまで気がなかなか回らず、試合のある学校でなんとか回した。そんなことならウチの子たちを連れてきて、いっしょに運営したらよかったと悔いる。

勝っても反省、負けたら終わりのトーナメント。LINEで速報が入る。今日でベスト16。一点差ゲームも相次いだ。
僕は早めに会場に行き、一人で詰めた。このバックヤードの感じが好きで、あれやこれやと情報交換する。僕の恩師のM先生も「大会の裏で好き勝手言うのがおもろいねん」と話していた。僕らを受け持ってくださったくらいの年齢になった。遥か遠く及ばない。
今日のゲームは動きが多かった。2塁審判。おもしろかった。試合中に審判同士でブリーフィングしながら進める。今日はリラックスしてできた。今度は17日。ベスト4がけの試合を担当する。
審判をさせてもらいながら、またまたいろんなストックができたことにありがたみを感じる。生徒に還元したい。強くなって生徒といっしょに喜べたらなあ、と思う一日だった。
【遅れ馳せながら結果です】
H30.9.2 ✗墨江丘
● 0−20(5回コールド)
ウチはコールド勝ちのあと、コールド負けでした。でも1年生、みんな頑張っています。楽しみな子たちなので、一つでも多く勝って成長させてやりたいです。

高校版 修学旅行に行ってきた

二泊三日の修学旅行を終えた。よかった。誰も損をしない行事になった。 ちょっと昔、修学旅行委員長に推した生徒がいた。引っ込み思案、でも、力がある。彼はやりたそうだったので、僕が推した。八面六臂、気配りや決断力があった。その彼をレクレーション大会のあと、みんなでサプライズで感謝の言葉...