多めのノルマを課し、あとは自分のペースで取り組んでいく。僕はこの営みのなかに、これから子どもたちが大人になっていく上でとても大切なことがあると感じている。
たくさんやるべきことがあるとき、コソッとサボりたくなる。サボりについては既述なのでここでは語らないが、自分に挑戦する自分を発見することが一番の目的だ。
みんな同じようにひいひい言いながらやっている。でもやっているのは自分。みんなのなかにいる自分は、どうここを乗り切るのか。みんながいるから個である自分を発見することができる。
強めの練習は一人ではできない。近頃、プロフェッショナルの世界では量の練習は否定されるが、型がないジュニア期の段階ではある程度必要だと僕は考えている。
漢字を書けない子が字の美しさに必死になる。確かにそれもいい。でも、まずはその字がかけることが大切であって、書けるから次の段階がある。そこでにじみ出る個性は否定しない。読めたらいいからだ。今はその「書ける」を目指している段階で、それをあえて「みんなで」「たくさん」やっている。
自分の可能性に挑戦する自分を、大人になるまでに発見できたら幸運だ。
「俺ってすぐやめてしまうよなあ」「みんなもやってるし、よっしゃもうちょっとやったるか」「しんどくなってきたからここは休もう」「あいつには負けたくないわ」
みんながいるから個があり、個の格闘の末に集団に属す自分がいる。格闘する自分。へこたれるし楽をしたいと思う自分。ここに行き着いたときに、次のドアが目の前に出てくる。
明日はオール個人練習。今週課した1500スイングの残りをしてもいいし、違うことをしてもいい。今の自分の課題を見つけて挑戦してほしい。またそのときに自分を見つめる自分と格闘してほしい。それだけです。
今週の土日はオフ。僕もみんなといっしょに休みたいと思います。
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