2016年1月26日火曜日

「『クラブ会議』についての連投」

昨日ツイッターに投稿した、僕の「クラブ会議」に関するツイートです。

毎週月曜日に実施。会議の日には原則それ以外の活動は行わない。したがって制服で話し合う。議題はこちらが提供し、円形になって座る。「トーキングスティック」を用い、スティックを持たない者は発言しない。議論が散らからない工夫。(上越教育大の赤坂先生の実践をベース)

月曜日は会議の日、とすると生徒も顧問も気分の切り換えられる。生徒は普段言えないこと悩みなどを話し合えるし、何より「野球しなくていい」。矛盾するが、毎日活動していたら休みたくなるもの。そこを否定せず、ソフトランディングする形で会議という形式を提案。

顧問もリフレッシュできる日。会議で放課後実施できないときは昼休みに。放課後は自主練習(自由参加)。レギュラー、エース、4番が帰っても良い。自由参加だから。会議は普段の練習より放置できない。会議には顧問が必ず参加し、ファシリテートする。

会議を実施してから、定期的に部の課題に触れられるようになった。一方的なこちらからの申し渡しではなく、部員・顧問相互の意見交換ができる。日常からトップダウンでやっているチームはきっとすぐには運用できない。皮肉ではなく、現実的に。

グランドにペンを、というのは僕のポリシー。発言が消えていく部活動の場面で、いろんな課題を可視化していくためにはこういう場の設定は必須。プレーはボールが動いている時間しかできないが、振り返りや反省は止まっていてもできる。というより、そのときしかできない。

野球はボールがプレー中に動く時間は10分ほど。あとは準備のための動き。キャッチャーからの返球や、外野から内野に転送されるなど。間の多い野球において、この間を意識化させない手はない。ダラダラの練習は単なる惰性。惰性では上達はない。

僕は何より、顧問にとって非常に効果的だと感じている。精神衛生上、週初めはしんどい。生徒も同じ。だとすれば、無理をしなくてもいいんじゃないの?と僕は思う。会議であれば1時間ほど。これ以降は自由。僕も仕事ができるし、つけるときは濃密に指導できる。

練習量が減る。この問題は避けられないが、リスクの多い月曜日に惰性でやっているいつもの練習よりよほど効果が上がると思う。やり続けなければ勝てない、というのは一理あるが、残念ながら現行のシステムでは先生がそう抱え込みすぎるきらいがある。そんな環境ではしんどくなるだけ。

僕らはプロではない。学校でやっている、好きで集まった子たちをいっしょにやる「部活動」なのです。自分たちの自治能力を育む「部活動」を僕はやっているつもりです。連投以上です。みなさん、クラブ会議いいですよ。おすすめです。
動画や写真は載せませんが、なかなかおもしろい活動です。技術指導のバックボーンに、学校の部活動としてはいいと考えています。

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