1 1試合に200球も投げるゲームがあっていいのかなあ。高校生ってこれからやのに。
2 甲子園で先発は100球まで、ってルールができると高校野球が変わる。たぶんプロ野球の選手生命も長くなる。ジュニア期の消耗がどれほどのものか、自覚しないと。
3 だからトーナメントに僕は否定的な感情を持っています。絶対負けられないから無理が通る。
4 ここで道理は引っ込んでるのではなく、見て見ぬふりをされているのです。
5 そんなことを言ったら、学生の野球は成立しない。学校行事はあるし、長い期間使って大会をやっていけない。だからトーナメントになる。勝たないといけないから、試合に出られる生徒が固定化される。
6 固定化されたメンバーで、レギュラーは誇りが傲りになり、補欠は言いようもない壁を感じて試合に臨む。試合に出たいけど、僕が出たら迷惑になってしまう。自分のせいで負けたら申し訳ない。
7 生徒にここまで背負わせる大会の在り方は考えもの。大会が悪いというより、野球界には特にそういう空気感が蔓延しているように思う。
8 トライに消極的になり、ミスに感情的になる。成功に鈍感になり、失敗に敏感になる。
9 できて当たり前。僕はできなくて当たり前、できたらラッキーくらいに思っている。
10 失敗とうまく付き合うのが野球。実は野球だけじゃなく、大人になったらあれもこれも日常は失敗とどう向き合うか。「失敗をそのままにするのが本当に失敗」というのに懐疑的。そのままにしたくなる、見たくもない育て方を大人はしていないのか。
11 ファンブルして次のプレーをやめる。ファンブルしてはいけない、と思ってしまうムードこそ問題。
12 「試合」=「ゲーム」、「プレー」=「遊ぶ」。そういうことにもっと目を向ける部活動にしていきたいと思って日々やっています。
13 今日、帰りのミーティングでこんなことを話した。ウチは人数が少ない。だから土日の連戦はポジションによったらかなりの負担になる。もし休みのどっちかしかゲームができなくても、そういうことを考えて組んでいくつもり。もし雨で中止になったら?その次の週まで待とうや。
14 試合をどんどんしたい子にとれば物足りないかもしれないけど、ウチの現場を考えたらそれがベストやからそうしていくよ。というような話。
15 部活動の顧問を拒否するのも一手。僕は自分のサイズ、方針に合わせてもらって、これでいいならいっしょにやろうぜ、というやり方。
16 迎合じゃなくて、こういうやり方ですよ、という意思表示です。
17 野球は生活の一部であって、生活ではない。生徒も同じなのに、なぜ顧問は後者の姿勢を求めるのか。
寛容と迎合のあいだ。
美談は角度が変わると過酷な物語。
美談は角度が変わると過酷な物語。
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