2017年3月5日日曜日

「大会直前でやはり思うこと」



























土日のゲーム。どちらも港区、最寄り駅が同じ学校とのゲーム。
昨日は野暮用で午前中バタバタと走り回って午後から。着いてすぐ、バックネットに「常勝校の条件」というのが掲げてあった。ネットではこういうのが出回っているらしい。あれこれとおもしろいことが書いてあった。でもウチとはちょっと毛色が違うなあ、と思って眺めていた。この日、久しぶりに塁審に入った。さすがにもうプレーはできないけど、フィールドに入って生徒のすぐそばで声をかけられるのはいい。ルールの勉強にもなった。外と内ではずいぶんと違う。たくさんヒットが出て、みんなの良い顔が見られた。
今日は早朝から。アクシデントでちょっと出るのが遅くなったけど、無事2試合ができた。朝の試合はいい。午後も有意義に使えるし、野球もできる。僕は午前の活動が理想だと思っている。今日はいいところと課題がたくさん見えた。これも収穫。
昨日も今日も、やっぱり顧問の先生との話から何かと考えることが多い。「気持ちが大切」という言葉。これが特に野球の現場では独り歩きして、野球をすること=修業、みたいな発想が往々にしてあると感じる。野球も生徒の生活の一部。確かに、野球の時間が多くなってほしい。でもそれを強いること、それを受け容れないことを根性がないなどと一蹴してしまうこと、そういう向きが非常に強い。なぜ部活動の顧問は毎日の活動にずっとついてやれていないのに、生徒に完璧を求めてしまうのか。これは昨日今日の学校の顧問の先生の話ではなくて、一般論。僕もやはりそういう気持ちがどこかにある。
野球だけじゃないのか、こういうのは。野球人口が減っているのに、野球界だけやり方考え方を変えないままでいいのかと思う。バントなし、サインなし、変化球なし、こういう野球の試合があってもいいと思う。でも今は大会前。そういうことは言ってられない。なぜ言ってられないのか。僕はまだこのあたりをウロウロしている。大会になった途端に練習試合でもやっていないような慎重な動きをしてしまう。なぜか。負けたくない。なぜか。ここにまだ僕の弱さがある。
明日は自主練習の日。僕は今日試合を終えたあと、生徒に「積極的に休みなさい」と言った。大会前だからやるのではなく、大会前だから休ませる。自分でストレスマネジメントをしてもらいたい。僕も土日仕事をためたままでちょっと詰まり気味。そこまで切羽詰まってもいいことがない。やらないという活動。技術論に偏重していくのは異常なまでの勝ちへの執念。そういう世界があってもいい。きっとそういう競争の社会が生徒にもいずれ待っている。でも単に、僕がそれをここでやらないだけ。自分がいま何をしなければいけないのかに気づく、ということを僕が関わる部活動では勉強してほしい。結果だけで評価するな。多くの場合は、ダメなときにどう向き合っているかで評価される。勝っても負けても、結果だけしか興味ない人にならないように。そのへんは世の中うまいことなっていると思う。
そんなことをこの2日間に考えた。すっかり夜明けが早くなりました。
(結果)
H29.3.4 対 港
① 11−0 ◯
② 13−0 ◯
H29.3.5 対 港南
① 2−0 ◯
② 6−4 ◯
これにて大会前の練習試合終わり。来週の日曜日が初戦です。無事に1回戦が迎えられますように。

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