2016年3月5日土曜日

練習試合の中の練習

今日も良い天気でした。やっと春らしくなってきた日差し。暑いくらいでした。
今日は平野区の中学校とゲーム。大会の会場にもなるくらいの良いグランド。ウチの学校は一回り大きい内野のダイヤモンドをとればいっぱいいっぱい。投内連係や申し訳程度のバッティングはできますが、外野の中継プレー、ポジショニングの確認などはできません。お金を出して近くの球場を借りることも可能かもしれませんが、中長期的には不可能。ましてや会議があったり突発的な指導がある平日にそんな活動はできません。外野の守備がネックになります。
そんな中で、今日はたくさん外野に打たれました。向こうのクリーンナップがあっぱれで、打ち込まれて外野手は大忙しでした。青ざめて帰って来る生徒たちに「普段できない練習をさせてもらってると思って、思うようにやっておいで」と、なかば投げやりな(笑)声をかけました。練習試合のなかで練習しなさい、ということです。
どうしても生徒は勝ちにこだわるので「練習である」という視点を持てません。当然かもしれません。でも、それをこちらから提案してやり、「試す」という気持ちでプレーする、ということをウチではよくやります。こだわって練習している部分的なプレーを試合の中で試す。失敗とか成功とかではなく、やってみてどうなるか、それから考える。失敗するならやってみて、というのがモットーです。アウトになるなら前で、エラーするなら突っ込んで、打ち取られるなら振ってくる。トライに臆病になるな。これが僕が一番強調しているところ。なかなかうまくいきませんが、生徒のなかでそういう気持ちで試合に臨める子が増えてきました。
トライに貪欲に、というところでいうと、打つほうがまだまだです。勝負どころで甘い球を見逃すのが課題。たぶん本人は打席を大切にしているのでしょうが、試合の流れからいうと「違う」のです。フォアボールのあとはステイしてもいいけど、ヒットヒットの中で初球の絶好球を見逃しがちです。ピッチャーは投げる球がないからストレート。ストライク、アウトが欲しいから真ん中に集める。こういう相手の心理を鑑みず、「自分」と対戦しているわけです。いいバッターは打ち損じません。ヒットゾーンを知っているし、勝負どころがわかっているから。ピッチャーなりに、1打席目より2打席目、他のバッターがこうだから、という「線」で攻撃を考えられない。ここがまだ学習が足りないところだと思います。トライしろ!こういう声がもっとベンチで聞けるといいなと思います。
明日は東淀川区に遠征。また強いチームです。宿題がたくさん出るといいなと思います。

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