2016年5月28日土曜日

修学旅行と野球部

修学旅行の期間中、1・2年生だけの活動は2年生キャプテンが頑張ってくれました。想像以上に良い活動ができて、次のチームをイメージするのに良い期間となりました。今日から昨日修学旅行から帰った3年生が合流。1・2年生は7時半集合でしたが、3年生は9時半。こういうところで僕はいつも無理させません。本当はオフでもいいくらいだったのですが、明日ゲームなので遅めの集合。思ったより動きがよく、疲れより気分が非常に充実しているように見えました。
2年生のキャプテンはしっかりしたマネジメントをしてくれましたが、そろそろ「まとめ疲れ」が出てきた頃。本人に話を振ると、やはりそのようでした。気が張っているうちはいいけど、その「魔法」がとけると、途端に楽な方にいってします。無理もない話です。ここが新チームの課題かな、とミーティングで話しました。
3年生は若干浮かれ気味。これはある程度仕方がないと思っています。9時半集合という僕なりの「配慮」を、明日以降はきちんとわきまえてほしいと伝えました。今日は気持ちを戻すための練習。一気にしまった雰囲気になる生徒集団だとそれはそれで殊勝ではありますが、どれほどの子たちがそういう切り換えができるものでしょうか。こういうバトンゾーンがあってもいいと思って、今日の練習は終えました。(「バトンゾーン」という言葉は埼玉の山本純人先生からの着想です。すてきな先生です)
「何を甘いことを」と思われる方もいるかもしれません。学校の行事と地続きにある部活動で、今日くらいはこれでもいいかなと思っての活動です。昨日8時過ぎに帰宅したであろう生徒の体調も気になります。一方で、1・2年生はしっかり練習でき、新チームを強く意識できました。良いところはそのままで3年生を迎えられたと思います。
明日はゲーム。そろそろ夏の背番号を決めていく時期になってきました。

2016年5月21日土曜日

「うまくいかなさ」とどう向き合うか

今日は快晴。暑かった。昼からのゲームでした。前から何度もお世話になっている顧問の先生とお話しをしていると、初めてお会いする先生が。聞けば、僕のTwitterや本を知ってらっしゃる先生ということで途端に親近感が湧き、いろいろ話しました。バスケ部の先生で、編成時に配ってらっしゃるという小冊子をいただきました。野球部の教科書のこともご存知で、お分けする約束をしました。こういうつながりは市内ではあまりなかっただけに、うれしい瞬間でした。
さて、今日のゲーム。テスト明けすぐのゲームだったので、微妙なズレが個々の生徒レベルであります。ここに向き合えず塞ぐ子や感情的になる子がどうしても出てきます。これは仕方がないことなのに、それにうまく付き合えない幼さが今日の試合では出ました。
5回、0ー1とリードされてて2点追加されると、もうここでスイッチが切れて失点が続く。0−6。敗色濃厚。僕は0−3の段階で持ちこたえられない現状に課題を感じました。中学校野球では3点はセーフティではない。夏の大会では1人のランナーがたちまちメンタルの弱さを刺激して、失点につながるケースを見てきました。3点で我慢できず、戦意喪失する生徒にもどかしさを覚えました。
ここからあることをきっかけに奮起し、1−6。次の回に加点し、3−6に。ここで先を急ぐあまりにランナーのミスが続いてここでゲームセット。3点でこらえていれば3−3だった、という話を試合後にしました。
一方で違う話が。試合をさせてもらっていることを忘れた、よろしくない行動がこのゲームで見られました。うまくいかなさに翻弄されるなかでの出来事だったので、試合の後かなりハードに指導しました。野球以前の、マナーの問題。1つめのゲーム後、相手の先生とそのあたりの反省をお互いかわして2つめのゲームに。失敗は野球で取り戻すしかない。反省があるならそれを行動で見せよ、といつも生徒には言っていますが、うまくそれをやりきれない子もいます。ここは試合中に整理させ、後半にチャンスをやりました。
丁寧に指導したあとに、おもしろいように結果に結びつくことがあります。今日はまさにそれで、きちんと整理できたことによって本来のプレーが戻りました。遠回しな表現ですが「なぜそうするのか」ということを再認識できたことによって、集中ができたようです。はじめからやってくれよな、って話です(笑)
技術指導のスキルはお金と時間さえかければ、ある程度は積み上がります。でも、生徒とどう向き合って、何を大切なこととしてプレーさせるかは技術指導のそれとは違う。感性とか、経験とかそういうものが相まって機微に触れる声かけをできるかどうか。部活動指導はこれが大切。「人格形成」「人間力を高める」とか、僕は苦手なフレーズで、教師が生徒に善かれと思って為すのが部活動だと思います。硬派なフレーズは指導を硬直化させるだけ。善かれと思う指導。目の前の子たちにベストの関わりをしていくだけです。
全国大会を目指すようなトップチームは僕のような悩みはないかもしれません。毎日悩んで一日が終わる。相手の先生と試合後にあれやこれやと話しているうちに、みんな同じようなことで悩んでいるんやなと改めて思いました。こういう「ありきたりの悩み」に対する自分の考えをしっかり持ちたいものです。
すぐそばの河川敷は高校時代によく走った場所。土手からゲームを眺める人がたくさんいました。新しいご縁と、今日の出来事からのリフレクション。明日は審判講習会で大阪市の南の方に行ってきます。きっとまた焼けますね。

2016年5月11日水曜日

いないことに納得できるかどうか


今日はサッカー部の活動がオフと聞いて、雨上がりだけど久しぶりにバッティングをしようと思いました。

ところがフタを開けてみると、3年生は取り組み、2年生は取り組みと居残りで、活動できそうな生徒が数名。しかも小雨がパラパラ。僕も会議。なんやろなあ、と思いつつ、できる活動をしておくよう伝えました。

特に3年生は修学旅行と体育大会の取り組みを、それこそ日替わりでやっています。同じ係でも部活動に来ている子と取り組みに行っている子がいます。部活動に来ている子の心情としては「あいつ絶対野球来れるのに何してるねん」と思うことでしょう。実は僕もそんなことを思うことがあります。そういうときに、声のかけ方を誤れば大きく信頼関係に傷が付きます。

「おお、野球に来ないのか…」と内心思っている子に、学年の先生が「今日はありがとうな!助かったわ」と声をかけていました。こんな瞬間に自分本位でしか生徒を見ていないことに気づきます。100%、取り組みに従事しているのかどうかは知りません。うまくやれば野球に来る時間はあるかもしれない。そこは否定しません。ただ、感謝されている子を訳も分からず否定的な捉えでいるのは自分の修業不足としか言えません。

生徒会に立候補する、と中学校のときに顧問の先生に相談に行ったことがあります。練習に行けないときもある、ということを伝えに、それとそういうことで引き止めてくれるかと淡い期待をしながら(笑)。「ええやんか、学校のためにやるなら野球よりも値打ちあるわ。そっちで頑張ったらええ。来れるときにちゃんと頑張れ」と言われました。下手な選手だったのでこういう声をかけられたのかもしれませんが、当時の僕は予想外の返答に驚いたのを覚えています。今では同じことで相談に来るような生徒には、やはり同じようなことを話します。頑張れる場所があるならどこでもかまわないと思うからです。

さて、取り組みの話。僕は練習から抜けても周りが納得するものだったら胸を張っていればいいと思っています。補習やサボりでなければ、何らやましいことはないはず。要は当人にどういう自覚があって活動してるのか、ということが僕は大切だと考えます。そこらの線引きがあいまいだと、結局どちらも中途半端になるだけ、周りが誤解するだけ。ひいては不信感を持つでしょう。これではいけない。

明日はテスト期間に入るので、休み中のトレーニングシートを配り、そこらの話をします。中学生はいろいろ忙しい。わかっているはずなのに、こっち側の論理で考えていすぎないか。そんなことを考えました。

2016年5月10日火曜日

連日の雨

大阪は連日の雨。グランドが使えません。いくら狭いグランドであっても、使えるのと使えないのでは全然違う。家庭訪問が終わって立て続けに会議がある中、雨のトレーニングメニューです。野球ノートを読んで「何かトラブルはなかったかな」とセンサーとして活用している自分がとても情けなく感じます。

いろいろ書いています。「グランドでボールを使いたい」「雨だけどしっかりトレーニングできました」「羽根でティーができてよかったです」。会議で全然つけないのに頑張ってたのかな、と少し安心。

今日は会議がなかったのでトレーニングにずっとつきました。体育大会や修学旅行の取り組みで抜ける子が半分くらいおり、ややもすると開店休業。そんな中、しっかり走り込んで個人練習ができていました。

雨ならスイッチが切れてしまう野球人のサガをわざわざ叩き起こさず、程よく刺激。練習につくのが何よりの指導だと改めて思います。

2016年5月3日火曜日

師匠の姿 〜ルーツに触れる〜

今日は福島区の伝統校のY中と練習試合。自分の中学校時代の恩師(M先生)が勤めておられます。加えて、前任校で仲良くしていただいていた隣の学校のY先生が数年前にここに異動になり、懐かしい話で盛り上がりました。
野球の話というより、自分がその学校でどう働くかという話に終始。「おまえが中学生のときは〜」みたいな話が出ると恥ずかしい反面、ようやく大人扱いしていただけた嬉しさがありました。(もういいトシですから当然ですが 笑)
師匠が保護者と歓談されているなかの試合。昔から保護者を大切にされていて、よくコミュニケーションをとっておられました。前任校では自分の学校でゲームができたので、よく観戦に来ていただいていました。試合よりそっちが楽しいときもあり、いろいろ助けていただいたことを思い出しました。ウチではゲームができないのでなかなか生徒たちの頑張りを見ていただくことができないのが残念です。
中学2年生のときに転勤されてきて、その頃がちょうど僕くらいの年齢。くすぶっていたときに「下手でも毎日来ている子を試合に使う」「日常生活をきちんと送れる子がうまくなる」とよく離されていました。僕には大きな救いになる言葉でした。今生徒に話していることの多くはM先生の受け売りです。言ってみれば、昔も今もこれは変わっていない大切なことだということです。
いつもM先生の学校とゲームをするときは、あれこれと考えることをもらって帰ります。5日と15日にみなさんにお話しさせてもらう機会があるので、参考にしたいと思います。良い時間でした。

高校版 修学旅行に行ってきた

二泊三日の修学旅行を終えた。よかった。誰も損をしない行事になった。 ちょっと昔、修学旅行委員長に推した生徒がいた。引っ込み思案、でも、力がある。彼はやりたそうだったので、僕が推した。八面六臂、気配りや決断力があった。その彼をレクレーション大会のあと、みんなでサプライズで感謝の言葉...