2017年6月4日日曜日

「一ヶ月前の29点」




今日はFBや学習会でお世話になっている伊東先生の学校とゲーム。かねてからお声をかけていただいていてて、やっと実現した。大阪から神戸に遠征。個人的にとても楽しみにしていた日。朝早くから神戸へ。
ちょっと昔は京都や奈良、尼崎に繰り出してゲームを組んでもらっていたけど、そういう意味ですっかり出不精になり、久々の刺激だった。車ではいつも行き来するところ。まさか生徒を連れてゲームをしに来るとは思いもしなかった。
神戸市内ながら広々としたグランドで、生徒もキビキビ。これは心して立ち向かわないと、と思っていたら、やはり不安は的中。2試合で29失点。久しぶりのゲームではあったものの、こんなに点を取られたのは久しぶりだった。大阪の夏の大会はほぼ一ヶ月後。そこでこんなゲームになり、実にしんどい時間だった。生徒がしんどいときは僕らもしんどい。長い時間だったと思う。
でも、これを甘んじて受け入れて前向きに取り組んでいたのは、ウチのキャプテンだった。体調不良で先週はほぼ1週間欠席。今日も来れるか心配だった。それが、2試合で4安打。しんどい展開だったのに、終始前向きだった。悩める主砲で、雰囲気はあるのになかなか一本が出ていなかった。今日は守りでもずっと周りを鼓舞し、自身のハードラックにも笑顔だった。理想的なリーダーだった。
野球は必ず勝敗がある。でもここに行き着くまでに、アクシデントがあってもここに駆けつけようと尽力したり、外部の活動で忙しいのにきちんと試合には間に合わせたり、といいところもあった。これがないとやってられない。こういう子たちがいるから、負けても前向きに頑張りたいと僕も思える。正直なところ、ずっと苦しい展開だった。でも、課題が浮き彫りになったので、怪我の功名だと思いたい。
帰る前に、ラスト1ヶ月で僕の声がどこまで届くのか不安になる場面があった。大きな声を出せばきっとできる。でもそれでは意味がない。「ああ、やっぱりあれじゃあかんよな」と忖度し、適切な振る舞いをしてくれるのが理想。この時期は感情的な言葉ではなく、本心で訥々と語っていくようにしたい。響かないくても仕方がない。そういうふうに育ててきてしまったのだから。まだ1ヶ月ある時間の中で、あきらめない練習をゲームの中でしっかりとしてほしい。負けるのは簡単。勝ちたいのは相手も同じだから、どうしてもしんどい。これが嫌なら野球なんかしなかったらいい。原因を他人のせいにばかりしているような生徒は、大人になってもそんなふうなことを言うだろう。
この時期にしんどい試合をしてしまったチームはきっとたくさんある。大事なのは指導者がそのチームの一番のファンであること。これで終わってたまるか。
(伊東先生、今日はお気遣いありがとうございました。SNSの良さを実感した一日でした。)
〈結果〉
H29.6.4 ✕神戸市立渚
① 4−9   ✕
② 1ー20    ✕
来週は土日ともゲーム。田辺中と佃中にお世話になります。

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