2015年12月5日土曜日

指導者革命

先日、母校の恩師の声かけで野球部の卒業生が集まりました。それも野球部の顧問だけの会。卒業生が指導者となり中高の教員として生徒を指導しています。母校の桜宮高校の卒業生として誇りをもって日々の指導にあたっています。中高の卒業生同士でたまに集まって、情報交換できたらな、というのが恩師の思いでした。大阪では以前「ベースボール・コンパ」という中高の指導者が一堂に会する機会がありました。それがなくなった現状で、桜宮だけでもやらへんかという素敵なアイディアでした。
それぞれの立場でいろんな野球談義をし、僕は中学校の指導者としていろいろ聞かれました。この間の会はほとんどが高校の先生。中学校現場の「あれやこれや」は新鮮だと思います。会に少しだけ持ち込んだ「野球部の教科書」が好評だったので、後輩に配り、先輩にデータを送ったりしました。こういうつながりからどんどん縁が広がっていくのだと思います。
ある先輩とメッセージでやりとりしていたのですが、何を目的として指導しているのかってやっぱり大事だなということ。僕は指導者が横柄な態度で振舞って、指導を受けたくても変な壁を感じて生徒がアドバイスをもらうのをためらったり、萎縮して野球以外のことでやりにくさを感じたりするのはこれからの野球界に全くいらないことだと思っています。厳しさを横柄さに勘違いしている指導者が特に野球では多い気がします。もちろんデータを取ったわけではないので印象批評です。ただ、そう思えてならない。
僕ら中学校の教員が小学校に出前授業にいくことがあります。そのときに少なからず「中学校側が小学校に教えてやっている」という気があるのでは、と感じます。中学校が小学校から学ぶことはたくさんある。同様に、高校は中学校から学ぶことも往々にしてあるだろうし、中学校が高校に学ぶことも当然あるわけです。要は指導者がどんな気持ちで連携していくのかという意識の改革がもっともっと求められています。
まだまだ僕も十分に自分の野球部を指導しきれていませんし、これからもっと勉強していかないといけません。現時点でいろいろ自分に足りないところを自覚しているのでそこをしっかりケアしていきます。
オフシーズンなので勝ち負けに終始した自分の考えをデトックスして、「何のための指導か」ということを考えていきたいものです。

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