2017年2月5日日曜日

「不必要な緊張感で生徒を苦しめていないか」

昨日は前任校から仲良くさせてもらっている先生の学校へ。大阪市の東の果てにある学校。ここの前の先生も知り合いだったのでたまに来ていたけど、先生が変わるとカラーも変わる。当然。
今の先生とは、近くの学校だったのでよく練習や試合をやってもらった。僕より若いのに、僕よりもしっかりしていて素晴らしいチームを作っていた。いつの間にか僕は彼のチームの雰囲気をお手本にするようになっていった。

そんな先生との試合前の会話。昔から知り合いの先生の学校に来たら、試合もそうだけどこういう会話のほうに盛り上がる。勝ち負けをおいておき、どんなふうに仕事をしているのか、子どもたちと向き合っているのか、という話になる。いまのチームの様子を見ると、前のチームとはまた違った雰囲気になっていた。いわく「なぜそういうふうにするか、ということを考えると今のスタイルになっていった」とのこと。悪い言い方をすれば、前よりもゆるく見える。ただそれは不必要な緊張感がなくなっただけで、僕は違和感より親近感を覚える。
先生が話し始めると直立不動、あいさつも誰にむかってしているのかわからないような斜め上を見て大きな声。僕は丸坊主にももう価値を感じない。そう思っているから彼のスタイルがとてもいいなと思った。かつては僕もそうだし、彼もそういうスタイルでチームを縛り上げて生徒に指導をしていた。今となっては全く不必要だと感じる。
1試合目に登板したエース。その子が2試合目にバックネットでカウント係をしていた。その子に「なんでここにおるんや」「俺はこっち(ベンチ)にいてほしいねん」「もう1回投げたくないか?」と彼に声をかけたらしい。あ、まだそういう段階でこのチームを育てているんやな、と思った。
ただこのやりとりにもその先生の変化を感じた。きっと昔なら「おまえ何してるねん!」「悔しくないんか!」「もう1回投げさせてくれって言ってくるんが普通ちゃうんか!」と、きっとやりこめていたと思う。「先生、変わったなあ」と言うと「最近、こんなんでいいと思ってるんです」と。僕もそう思う。
僕にとって練習試合は人に会いに行く機会でもある。
(結果)
H29.2.4 対 茨田北中
① 5−0 ◯
② 5−1 ◯
(先週の結果)
H29.1.28 対 大正東中
① 4−2 ◯
(1試合のみ)

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