今回は野球から少し離れるかもしれません。
学校の先生が部活動で指導をするとき、どうしても「ぶって」指導している場面があるのではないかと思います。怖い指導者ぶって、生徒を萎縮させて指導する、というようなケースです。僕ら教師は、よほどのことがないと教室で大声を張り上げて指導するようなことはありません。許してはいけないことが起きたとき、当然指導します。程度がひどいときは、大きな声になることはあってもいいかなと思います(もちろん、よほどのことです)
教室でにこにこしている、生徒の気持ちによりそって指導する授業や関係作りをしている先生が、グランドでは別人。生徒は混乱します。いまはスポーツの場面でも、結果で叱ったり激したりするのはやめようという流れになってきています。(生活がかかっているプロフェッショナルの世界は別です。)
教室の指導スタイルを自覚し、その姿でグランドで指導する。これからの時代、「厳しさはしつこさ」だと思います。強要とか強制で訓練され、磨かれた技術は確かに光るものがあるかもしれない。しかし、それと同時に失われた、踏みにじられたものも多分にあると思うのです。もうそれは時代の要請ではない。ここの自覚が大切です。何度でもトライ&エラー、できなかったら繰り返し指導する。しつこく。
一方で、指導が全然入らないようなしんどい生徒と向き合っている先生や、望まずその部を指導している先生に思いを馳せる想像力を、部活動指導の発信の際は持つべきです。こうやって理想論をまかり通る世界ばかりではない。ここも大切。こと、中学校の部活動では。
教室とグランドはつながっています。これが僕の考える「地続きの指導」です。生徒しかり。
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