2021年10月17日日曜日

話を聴くこと


 聴くことは〇〇、という定義をするつもりはなく、思いつきで書いてます。

先日、教え子から手紙をもらった。その手紙を読んでいて、「話を聴くってこういうことだな」と直感めいたものがあった。その子は大阪のある強豪校で部活を続けている。奮闘ぶりや今の生活での所感が綴られていた。最後に「先生、高校はどうですか?」と。

もちろん、手紙なのでこちらが受け応えしていないから、一方的にあちらが好きなことを書き、最後に尋ねるような文面になるのは仕方ない。でも、人に話をするときって、聞いてほしいからしたり、意見を聴きたいからするものだ。アドバイスをしてほしいときはそれもそれでわかる。こうやって好きなことを目一杯話して、そして「それで、どう?」みたいなやりとりが理想的だよなと思った。つい、自分の話がしたくなるものだ。

最近やっと生徒と廊下で雑談するようになった。僕は今年担任がないので、授業でしか関わらない。だからオフのバージョンではなかなか相対することができない。ここでは僕はひとえに「◯◯さんはこうなの?」と「訊く」に徹している。これがけっこうよくて、僕も新しいことを知れるし、話す方も聞かれて悪い気にならない。次話す場面で「こないだのあれ、どうなったん?」と切り出す。僕はあなたのことに興味があるから、というスタンス。割とうまくいっている。向こうから話してくれるようになるまでは時間がかかる。まして、相手は高校生。まだまだ時間はかかりそうだ。自分の話は聞かれてから。聞かれてなくて話すときは1割で。

みんな聴いてほしい。関係性は聴くことでより話せる間柄になるのだと思います。

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